パソはフラメンコを習い始めたときから耳にする用語です。
「パソとは一体何?」となりますよね。
フラメンコで「パソ」というと、ステップのことを指します。
足の打ち方、足の動かし方それがパソです。
踊る上での基本であり、基本をいくつにも積み重ねていくと一つの踊りに仕上がるのです。
パソの攻略こそがフラメンコ上達の鍵となります。
有名なパソと言えば、
セビジャーナスに出てきた、パソ・デ・セビジャーナス、そしてブレリアで使うパソ・デ・ブレリアではないでしょうか。
しかし、パソ、パソというわりにはパソとついた名前はそんなに多くありません。
パソ・デ・セビジャーナスは名前がついているのですが、セビジャーナス以外で使うことはあまりありません。
ですが、「パソ・デ・セビジャーナスのように」とか「ここが似ている」いう説明はレッスン中に出てきます。
パソ・デ・ブレリアも同様です。
ただしブレリアは、ほとんどの12拍子系の曲の構成に組み込まれていますから、パソ・デ・ブレリアの使用頻度は高いです。
しかし実際に1~2コンバス分しか使われません。
少ないですが、大事なので練習に励んでくださいね☺
名前の知られているパソを2つ紹介しましたが、ではパソとはそもそもどういうものなのでしょうか?
一つ一つの足の動きが踊りを完成させていくものですから、足に関するあらゆることがパソになります。
歩く、足を打つ、です。
足を打つといっても、何種類も出し方、出す部位があり、それぞれ名前があります。
ゴルペ:足の裏全体をしっかりつけるまで打つもの
プランタ:足の5本指の付け根を床に打ち付けるもの
タコン:かかとを打つもの
プンタ:つま先だけをトンと置くもの
これらが組み合わさってパソができます。パソが集まるとサパテアードになります。そして踊りができあがっていきます。
踊りを構成するパソを軽んじてはいけません。
ひとつのパソは些細なのですが、一つおろそかになってしまうと次のパソに続かなくなります。
たとえば、振り付けを教わってもすぐには完璧に踊れないものです。
いえ、すぐにどころか、練習してもなかなか覚えられないことのほうが多いです。
そこで練習の視点を変えて見ましょう。
一つ一つのパソをまず完璧にすることから始めます。
納得がいくまで、一つを練習します。
ここでタコン、次にプランタ、そしてゴルペ・・・・と細かく分析します。
一つ一つ解明できたら、今度こそつなげて練習します。
そうすればきっと、うまくいきます。
上達に近道はなし、です。
この方法で練習をすると、習得するまでに時間がかかるかもしれません。
でもあいまいなままでは上達はないのです。
パソをモノにしてみてくださいね☺
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